【秀哉の囲碁入門④】石を取る手筋~両アタリ~

両アタリ

今回から5回に渡って、石を取る技について解説していきます。

一つ目の石を取る技は「両アタリ」です。

両アタリについて学ぶと、囲碁のルールの一つである「交互に打つ」ということの重要性が実感できますし、対局をするときにとても役に立ちます。

ゆっくり学んでいきましょう!

両アタリとは?

両アタリ」とは、自分が一手打つ事で、相手の2種類の石が同時にアタリになる技(手筋)のことです。

両アタリをすることで、「二つに分かれた相手の石のどちらかを必ず取れる」という状況になり、局面を有利にすることができます。

アタリの確認もしながら、実際に両アタリを見ていきましょう。

アタリってなんだったっけ?

アタリとは、「もう一手打つと相手の石を取れる状態」のことでしたね。

アタリ

黒1が、次に白一子を取ろうとしている手です。

白一子がアタリの状況なのです。

そして、白が一子を取られないようにするには、

アタリから逃げる

白2と打つのが良いのでした。

アタリから逃げる」という風に表現するのでしたね。

両アタリの具体例

では、両アタリについて見ていきましょう。

このような形で黒番だったとします。

うまく打つと、「白Aか白Bのどちらかを取れる状況」に持っていけるのですが、どこに打つのが良いでしょうか?

さっそく正解をお見せいたしますと、

黒1が良い手で白を「両アタリ」にしています。

白Aと白Bの両方がアタリになっていますね。

さて、失敗図も解説しておきます。

黒1で、

両アタリ失敗図

たとえばこのように打つと、「白Aだけがアタリ」という状況なのです。

「両アタリ」ではありません。

そして、次の白番で、

両アタリ失敗図

白2と逃げられると、

両アタリ失敗図

このように白三子が結託して強くなってしまいます。

縦横の線でつながっている」のですね。

白2はアタリから逃げているだけでなく、白Aと白Bを「連絡する」「つなぐ」「つなげる」という手になります。

両アタリ失敗図

そして、白三子が1グループの石になったことによって、このように逃げ道が増えます

黒としては、白を取りづらくなってしまいましたね。

黒1のアタリの仕方がまずかったのです。

冒頭の図に戻ります。

両アタリ

この形でした。

ここで黒は、白Aと白Bをふた手に分けるイメージで打つ事が、両アタリのコツです。

黒1と打つ事で、白Aと白Bを分断し、両方を同時にアタリにできているのです。

この後、白がどこに打っても、黒は白Aか白Bのどちらかを取る事ができます。

白が2と打って、白Aを助けてきたとしたら…

両アタリ

黒は3と打って、白Bを取る事ができます。

両アタリ

こういう状況になりますね。

黒としては白を取る事ができましたので、大成功です。

両アタリ

黒1が「両アタリ」で、良い手です◎

そして、対する白が、

両アタリ

白2と打って白Bを助けてきたら…

両アタリ

黒3と打って、今度は白Aを取る事ができます。

両アタリ

こういう状況になるのですね。

この展開も、白を取れましたので黒が得をしました◎

まとめ

両アタリ

黒1が、白Aと白Bを同時にアタリにする「両アタリ」で、どちらかを必ず取れるという技でした。

石のつながりや、アタリの確認になりますので、是非また読み返してみて下さい。

両アタリの練習問題

両アタリの練習問題をご用意しました。

両アタリの練習問題①
https://s-yosuke.com/ryouatari-1.pdf

練習問題①の解答
https://s-yosuke.com/ryouatari-1-kaitou.pdf

両アタリの練習問題②
https://s-yosuke.com/ryouatari-2.pdf

練習問題②の解答
https://s-yosuke.com/ryouatari-2-kaitou.pdf

URLをクリックすると、PDFファイルが開きます。(引用元:【囲碁の練習問題】習うより慣れる!初級手筋・死活問題をプレゼント

是非やってみて下さい!

では、最後まで読んで下さりどうもありがとうございました。

次回もよろしくお願いします!

※続けて次の記事も見たい方はこちら:
【秀哉の囲碁入門⑤】石を取る手筋~シチョウ~

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