こんにちは!月曜級位者教室担当の俵です。
今回は、小目へのカカリにハサまれた場合の対策についてご紹介します。
小目へのカカリが怖いなあ・・・と思ったことはありませんか。
私はいまだに怖いです(笑)
星と小目の違い
星へのカカリであれば、白2とハサまれても、
黒3と三々に入り、黒11まで穏やかにワカれることができます。
しかし、小目へのカカリに、白2とハサまれると
黒3と三々に打っても、白4とハネられて少し窮屈です。
黒7まで黒が死ぬことはありませんが、狭苦しいですね。
それではどうしたらよいでしょうか。
ハサミにトビやケイマは難解
ハサまれたら黒3とトブのも自然ですが、白4とアオられます。続いて、
黒5から7まで押したくなりますが、これは「車の後押し」という黒が不利な格好です。
どこまで押しても黒より白が先にノビており、白に大きく地を稼がれてしまいます。
そのため、黒5では、
このように黒5とカケたり、黒Aとハサむような手が打たれます。
しかし石が離れており、難しい変化になることが多く、疲れてしまいそうですね(笑)
白のハサミには黒3のケイマも打たれることがあります。しかし、白2から6となったあとの黒の手が難しい・・・
黒Aにツケたり黒Bとハサんだりする手が浮かびますが、難解な戦いになりそうです。
また、白4では、
このように、白4、6と出切られる可能性もあります。
トビやケイマの変化は怖いので、またの機会にしましょう(笑)
おススメのハサミ返し!
そこでオススメは、黒3のハサミ返しです!次に黒Aの封鎖を狙っています。そのため・・・
白は4とツケて▲と■を分断するでしょう。黒が危なく見えるかもしれません。
その通りではあるのですが・・・
黒は5とヒラくのが好手です。白6で▲は取られるのですが、黒は7と他の大場に先行して満足します。
白が左下を取っている間に、黒は左辺と左上の大場に先行することができたのです。
これで黒よしという訳ではないですが、バランスの取れた互角の布石となります。
至ってシンプルだと思いませんか!
なお、もし白が6を打たずに、
このように白6から10まで大場に先行してくれば、黒11から19まで、黒が隅で大きく生きることができます。これは黒が大戦果を上げています!
なお、他のハサミでも同じ要領です。たとえば、
白2やAとハサまれても黒3とハサミ返します。続いて、
白は4、6と隅を取るぐらいですが、黒は5、7と大場に先行して満足します。
ハサまれても、戦わずに互角の勝負ができるのです!
小目にカカるのが苦手な方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
ハサミ返しの動画
ハサミ返し後の応用編を動画にまとめてみました。
下記よりご覧いただければ幸いです。
まとめ
まとめますと、
①小目へのカカリは恐れなくてもよい!
②もしハサまれたら、ハサミ返しが簡明。戦いを回避し大場に先行できる。
また役に立つ形を定期的にご紹介していきます。
ありがとうございました!