こんにちは!月曜級位者教室担当の俵です。
今回は、シマリからのトビサガリについてご紹介します。
「トビサガリとは何か?」「トビサガリのメリット」「トビサガリをどうやって使うのか?」などについてを詳しく解説していきますので、是非、ゆっくり見ていって下さいね。
トビサガリとは
黒1がトビサガリと呼ばれる形です。トビながら下に降りているからですね。そのままの意味です(笑)
黒1を打つと隅が確定地になり、黒はとても安定した形になります。
何気なく打っているかもしれませんが、これからご紹介するように、周りに白石がくると、必要不可欠な一手になってきます。
ただ補足として、周りに白がいない場合は、もう少し頑張って、
黒1のコスミで大きく黒地にするのも好手です。
トビサガリよりも、一路広く陣地を取ることができます。
トビサガリがよく打たれるのは、
白1に黒2と受けて、白3とヒラかれた場面から、後に、
黒4のトビサガリが打たれることが多いですね。
黒4を打つとよい狙いが残ります。
トビサガリの狙い
▲のトビサガリがあると、黒1と簡単に打ち込むことができるようになります。
白2と封鎖されても、黒7まで、▲が役に立ち、簡単にワタることができました。
なお▲では、
黒1のコスミツケもよく目にします。しかしこれは、白を強くして、黒Aと打ち込みづらくなりますし、隅は白Bの三々が気持ち悪く、まだ黒地ではありません。そのため、好ましくないことが多いです。
そのため、この場面で左下隅を打つとすれば、やはり、黒1のトビサガリがオススメです。
ただ、まだ広い場所があれば、黒1を急がなくても大丈夫です。
トビサガリを急ぐケース
白1と反対側からもツメられた場合は、黒2のトビサガリを急ぐのがよいでしょう。ここへ手をかけておかないと、痛い目を見るかもしれません・・・
もし手を抜くと、
白1、3の簡明な手段でも黒の根拠が怪しくなりますし、
もしかすると、白1の三々まで入られてしまう可能性もあります。
とても怖いですね。
続いて、
黒は2と遮ることができますが、白3のハネが好手で、黒4と再度遮っても、
白5が先手で黒6が必要になります。隅が白っぽくなってきましたね。
続いて、
白7を利かして、白9で隅を生きられると、隅を荒らされた上に、黒の根拠が乏しくなってしまいました。黒も10で良いところをハネることができるので、死ぬことはありませんが、少し黒が辛そうですね。
総図を並べてみましょう。
△のツメに手を抜くと、白1から9まで隅を荒らされて、黒が不安定になります。
なお、黒4で、
黒4とこちらからオサえる手段もありますが、黒が狭く、いかにもツラそうです。根拠もまだはっきりしておらず、これも黒が不満でしょう。
このようなことになるのであれば、やはり最初から、
△のツメがきたら、黒1のトビサガリで守ったほうが安心ですね!
トビサガリがあればとても安心。(動画)
黒1のトビサガリがあれば、仮に、
白2やAなどと黒にプレッシャーをかけられても、受ける必要はありません。隅の黒はとても強固な形なのです。
この形から、
白1や白Aと入られた場合の対策を、動画にまとめました。
入られると怖いな・・・という方は、ぜひ下記よりご覧いただければ幸いです。
まとめ
①小ゲイマジマリからトビサガリを打てば隅は万全
②トビサガリを打つと、後に打ち込みを狙える可能性もある。
③シマリの両側に相手が来たら、トビサガリを急ぎたい。
また役に立つ形を定期的にご紹介していきます。
ありがとうございました!